[A-016]nomena I

  • 2020-2021
  • Tokyo / Asakusa

東京は浅草。スカイツリーのお膝元に、数多くのアーティストやデザイナーの作品の設計・制作・施工を手掛けるエンジニア集団nomenaのオフィスを設計した。第一期となる今回は、スタジオとギャラリーが計画された。

極小の機構から巨大なインスタレーションまで、さまざまなスケールの制作が行われる中で、空間はプロジェクト毎にその都度自分たちで組み替えられる柔軟性が要求された。

そこで、スタジオの躯体壁に等間隔の高さでアルミフレームを水平に流して、ノートの罫線のような使い方をすることを提案した。

罫線のアルミフレームには必要に応じて後から部材を付け足して棚や机にしたり、オプションパーツを組み合わせてものを取り付けたり引っ掛けたりできる。ワークテーブルやワゴンも同素材で構成されている。ギャラリーのホワイエには、アルミフレームを積んだだけの塊が設置された。

主な素材として、nomenaが日頃から機構制作などに使用していてオプションパーツの種類も豊富な、ミスミの軽量アルミフレームを採用した。発注から加工まで、日常的に親しんでいる材料を使うことで、毎日の仕事と変わらない気持ちで空間を作り変えていくことができる。プロフェッショナルによるDIYとして、電気工事や造作工事、家具施工はほぼ全てをnomenaが自ら担当した。

このスタジオにおいて、最初から計画されて動かない要素は壁の罫線だけだ。最低限の設えを用意することで、その後の自発的なカスタマイズを促していく、誘い水のようなデザインを考えた。

nomena

主要用途:オフィス/ギャラリー
設計・監理:DOMINO ARCHITECTS
施工:eckits, nomena
サインデザイン:三澤デザイン研究室 
展示照明アドバイス:HIGURE17-15cas
写真:Gottingham

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