[A-036]KIT SHOP

  • 2024-2025
  • Tokyo
    Takanawa

ニュウマン高輪の中に、パイプをネジで固定するだけのシンプルで美しい組立式家具システム『KIT』のためのショールームを設計した。

KITの家具は、天板、脚、座面、キャスターなどのパーツすべてに共通のジョイントシステムがついていて、工具もネジも使わずに簡単に組立/分解ができる。

カチャカチャ、クルクル、カタカタ

なんだか乾いた音が聞こえてきそうな家具たちなので、それとは反対になんだか湿った音が聞こえてきそうな空間を用意することにした。

古いアパートなんかの外壁でよく使われている吹付け塗装を使って、壁や天井だけでなくて、設備、ドア枠、カーテンレール、看板やフックまで、特に区別をせずに一緒くたに表面を仕上げていく。

すると部屋全体がひとつの質感でドロドロ、ズルズルと覆われて、目地や隙間も消えてしまう。空間がパーツごとに分解できなくなって、均等で平等になっていく。KITの家具たちはその中できっとパラパラと小気味よく浮かぶだろう。

中央の大きいカウンターやKITを置くための低い什器などの「家具的なもの」は、この場所においてはどうにかして商品と差別化する必要がある。

そこで、もともと備わっていた窓際のステンレスサッシや板金カバーから素材やディテールをサンプリングして、ニュウマン高輪の大きな文脈の中にその存在を紛れ込ませることにした。

ものと場所、家具と建築の微妙な関係を調律していく。陳列される商品の物語に対して、その対偶となるような空間の物語を意識した。

KIT

主要用途:店舗
設計・監理:DOMINO ARCHITECTS
グラフィックデザイン:Kenji Ito Design
施工:JPDH
カウンター制作:日本コパック株式会社
写真:Gottingham

#showroom

in-use

Photography : Kenji Kagawa
Styling : Kenji Ito Design